学校長あいさつ

「まずやってみよう」

小樽市立北陵中学校長  吉岡 智尋

 今、子どもたちには、これから社会がどんなに変化して予測困難になっても、それぞれが思い描く幸せを実現するために、自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、判断して行動できる力を身につけることが求められています。北陵中では、意図的・計画的に行われる授業を中心に、行事、その他あらゆる場面で、自ら判断し、行動できるように働きかけ、生徒たちが多くの失敗や成功を繰り返しながら、大人になっても社会の中で自走していけるように、新12skillを通し「未来につながる力」の育成を目指します。

グランドデザイン・経営方針

 

【校 訓】

 本校は北山中学校と末広中学校の2校を統合し、新しい学校として開校しました。今年で6年目を迎えております。校訓を「よりよく創る」と定め、学校目標を「小樽の未来をつくる 北陵生の育成」としています。 本校で定めた新「12のスキル」を身に付けることを通して、ひとりひとりの生徒が 「深く学び、考え、表現できる生徒」「豊かに人とつながり、思いやりのある生徒」「たくましく心身を鍛え、自らを律する生徒」に成長できるよう全教職員で支えて参ります。 社会に開かれた教育課程の実現と保護者や地域の皆様と共にある学校づくりを進めていきます。

 

【教育目標】

 

小樽の未来をつくる 北陵生の育成


 ○深く学び、考え、表現できる生徒
 ○豊かに人とつながり、思いやりのある生徒
 ○たくましく心身を鍛え、自らを律する生徒

 

【学校経営の重点】

「15の春をみんなで考えよう」

~小中一貫教育の継承と進化~

グランドデザイン

小中一貫教育について

 北陵地区3校(高島小学校・手宮中央小学校・北陵中学校)では、令和2年度から、文部科学省「学園制加配活用事業」及び北海道教育委員会「中1ギャップ問題未然防止事業」の指定を受け、中学校教員を活用した小学校高学年における教科担任制の実施、中1ギャップ問題の解消や未然防止を図る取組等を推進してきています。これらの実績を踏まえ、令和4年度から、3校を学校群(学園)とした一体的な学園運営を開始しています。


【小樽市における小中一貫教育の5つの視点】

1目標をつなぐ|9年間の目指す子ども像を設定
2子どもの学びをつなぐ|9年間の教育課程の編成
3子どもの心をつなぐ|小中間で交流する機会の設定
4教職員の意識をつなぐ|小中3校教職員の連携
5家庭・地域との絆をつなぐ|普及・啓発、共通の評価


【小中一貫教育グランドデザイン】



【学園制加配活用事業】

 本事業は、小学校高学年における教科担任制の導入や子供が切磋琢磨できる学習環境の整備、義務教育9年間を見通した教育課程を編成・実施するために、学力向上や中1ギャップの解消を図る取り組みを推進するものです。北陵地区3校において、中学校に配置された加配教員等を活用し、次の事業を実施します。

(1)小学校高学年における教科担任制の実施
 小学校第5学年及び第6学年において、国語、算数、社会は小学校の自校の教員が、理科と外国語は北陵中学校の教員が教科担任制で授業する。

(2)子供が切磋琢磨できる学習環境の整備
 2校の小学校を混合で学級編成し、中学校教員が指導する「合同授業」を5・6年生で実施する。児童は教科(音楽、図画工作、体育)、総合的な学習の時間などで、グループ学習を位置づけた授業に参加する。

(3)義務教育9年間を見通した教育課程の編成
 中学校が中心となり、義務教育9年間を見通した教育課程を編成するとともに、小樽市における小中一貫教育の5つの視点に基づく取組を推進する。

12SKILL

 本校では、目指す生徒像につなぐための具体的な「生徒の12SKILL」及び「教職員の3ACTION」を定めています。各評価(生徒・保護者・教職員)の達成率(肯定的回答)が8割以上になることを目指します。校区内小学校の共通11スキルと合わせて計「23スキル」を15の春までに身に付けさせることを目指します。

【12SKILLの一覧表】

【教職員の3ACTION】

 ○ACTION1 しかけ
  「何をどのように学び、何ができるようになるのか」
 ○ACTION2 声かけ
  「伝える相手や状況に応じた表現ができるか」
 ○ACTION3 働きかけ
  「どのように人と関わり、よりよい生活を送るか」

コミュニティ・スクール

 本校は、平成31年度に学校運営協議会を設置し、コミュニティ・スクールとなりました。
 コミュニティ・スクールは、学校と地域住民等が力を合わせて学校の運営に取り組むことが可能となる「地域とともにある学校」への転換を図るための有効な仕組みです。 本校では、学校運営に地域の声を積極的に生かし、地域と一体となって特色ある学校づくりを進めていきます。