長橋中学校へようこそ!

    小樽市街地西側に位置し、先輩諸氏が植樹したアカシアに囲まれ、校舎正面の広々としたグラウンド、背面のJR函館本線の列車が往来する中に、小樽市立長橋中学校がある。

    大正14年1月 に小樽市中学校建設として、二代板谷宮吉氏敷地 1万172坪5合及び 金弐拾万円を小樽市に寄付、次いで早川両三氏より職員住宅敷地1121坪の寄付あり。その後、小樽市会(現市議会)に於いて、寄付採納の件可決され、大正14年2月 に中学校設置が認可される。開校当時は、正面玄関に大時計を配し、シャンデリアが燦然と輝く講堂を有し、現在でも珍しい高飛び込み台を備えたプールが設置されるなど、北海道一の設備を誇っていた。

 小樽市中学校として開設されて以来、時代の激しい変遷を乗り越え、創立当時の質実剛健の校風を維持し、多くの有為な人材を送り出してきた。この間、皇族の御来校や卓球の荻村伊智朗氏、水泳の古橋廣之進氏や橋爪四郎氏などのレジェンドの訪問、更に教壇で小説家の伊藤整氏、画家の冨澤謙氏が教鞭を取るなど、語り尽くせないエピソードも長橋中学校の歴史に刻まれている。

  旧制中学校から新制中学校、旧校舎から新校舎へと、変容し開校当時の面影は、旧校門や石垣など僅かだが、内にあっては厳しく自己鍛錬し、外に向かっては誠実に忍耐強く努める「柏葉の精神」が受け継がれている。

〜現校歌誕生秘話〜

                昭和十年度本校教職員 高岡 忠道

 今回、創立十周年記念校歌選定に当たり、我等編集部職員の念願とする所は、是非生徒諸君の手によって作って貰いたいという事である。校歌はよく詩壇・音楽界の大家に依属して作って貰う学校もあるが、それは間違っていると思う。我等が学校の特色は我等こそ単に知識としてではなく、実感として体得しているのである。諸君の手に依らずして誰から実感の流露した明朗な歌が生まれるであろうか。我等が歌は我等の手で作り、これを心ゆくまで朗唱して、市中精神の深化と普遍化とを計りたいのです。こうした意味で募集したところ、幸にも全校生徒諸君の真面目な努力によって立派な校歌を選定し得たのである。

(柏葉通信 第七号 昭和十年十一月十日発行より抜粋)
           小山道義氏(第十一期生 当時一年生)

長橋中学校について

 大正14年1月 に小樽市に中学校を建設しようと、実業家でのちに貴族院議員・小樽市長を歴任した二代板谷宮吉氏が敷地1万172坪5合及び金弐拾万円を小樽市に寄付し、次いで早川両三氏が職員住宅敷地1121坪の寄付し、中学校の設置の認可申請を行った。大正14年2月に設置の認可がおり、同年4月 小樽市稲穂小学校を校舎として、第1回入学式を挙行し、翌9日より授業を開始(生徒定員5学年500名、10学級編成規模決定)。

 長橋中学校での教育活動は、創立95年を数える。(平成30年現在) 
「一 自ら学び知性豊かな生徒に 二 節度があり思いやり深い生徒に 三 たくましい心身を育む生徒に」を理念とし、温かな地域と長い歴史のもと、ここ数年は300名程度の生徒が健やかに学び続け現在に至る。

 長橋中学校へようこそ!

校章について

校章のいわれ

 本校の校章は、三枚の柏の葉の葉柄を結び、葉身を三方に拡げているものであります。俗に、「三つ柏」といわれますが、これは板谷家の紋章(丸に三つ柏)をお借りし、デザインしたものであります。柏はブナ科の落葉髙木で、その大きな葉は真冬でも落ちず、翌春、新芽が出たのを見届けて落葉するという、忍耐強さや誠実さを表しています。

校歌

長橋中学校 校歌


 作詞 小山 道義  作曲 中川 則夫

 一、香もゆかし 柏葉の
   学舎の窓に 業をねる
   向上の念 やむなき我等
   燃ゆる希望に 胸おどらせて
   尊き真理 きわめなん
   ああ栄光の 我等が母校

 二、緑も深し 柏葉の
   学舎の庭に 身をきとう
   若き血潮に 燃えたつ我等
   高き理想を 心に秘めて
   栄えある歴史 拓かなん
   ああ栄光の 我等が母校

学校の歴史

大正14年1月 

・小樽市中学校建設として、二代板谷宮吉氏敷地 1万172坪5合及び金弐拾万 円を小樽市に寄付、次いで早川両三氏より職員住宅敷地1121坪の寄付あり。

・小樽市会(現市議会)に於いて、寄付採納の件可決。

・小樽市中学校設置の件認可申請 

大正14年2月

文部省告示第四十号を以て小樽市中学校設置認可される。

大正14年4月

小樽市稲穂小学校を校舎として、第1回入学式を挙行。翌9日より授業を開始。(生徒定員5学年500名、10学級編成規模決定) 

大正14年6月

校舎第1期新築工事起工

昭和23年3月

新制中学第1回卒業式挙行。(卒業生男子164名)

昭和47年11月

新校舎落成記念式典挙行・祝賀会開催

 

 

 

平成28年 4月               長橋中学校・塩谷中学校 統合の会挙行

学校行事

ー入学式ー

 入学式(にゅうがくしき)は、学校に入学することを許可し、そのお祝いをする式典のことである。日本では一般に春の行事であるが、欧米では、一般に秋の行事である。なお、就学年齢に達した日から学校に通うなど、制度上、入学式が行えないところもある。また、幼稚園などに入園するときは「入園式」と称される。日本の小学校、中学校、高等学校等においては、始業式、終業式、卒業式、修了式などと並んで、特別活動の中の学校行事で、儀式的行事に分類される学習活動である。

ー文化祭ー

 文化祭(ぶんかさい、英:School festival)は、日本において幼児・児童・生徒の日常活動による成果の発表などの目的で行われる学校行事。
 学校によっては学園祭(がくえんさい)・学校祭(がっこうさい)・学院祭(がくいんさい)などと呼ぶ場合がある。日本のように学校教育の一環として毎年全員参加型の文化祭が開催されている例は世界的に見て珍しい。

ー運動会ー

 運動会(うんどうかい、英:Sports day)は、学校、会社(企業)、地域団体(地域社会)(児童生徒)などの参加者および運営による協力により規定プログラムに従って遂行される体育的な活動行事。体育祭(たいいくさい)などと称することもある。
 イギリスやドイツの職工体育的行事に起源を有するが、日本における運動会の発足は「国威発揚」「富国強兵」「健康増進」を目的として明治末期から社会的に広く普及したものであることから「近代日本独特の体育行事」であるとされる。